今回の展示テーマは、「春の装いをまとう城」です。
尼崎出身の城郭画家、荻原一青(おぎわらいっせい)デザインの「百名城手拭」。
デザインには、季節を感じさせるものも少なくなく、大和郡山城の菜の花、陸奥弘前城・美作津山城の桜など、春の花々が描かれている手拭いもあります。
また、手拭いには薄浅葱(うすあさぎ)・薄水色(うすみずいろ)・紺碧(こんぺき)に、若葉色(わかばいろ)・鮮緑(せんりょく)・萌黄色(もえぎいろ)などなど爽やかで明るいブルー系やグリーン系の色が配色されていることも多く、今回は、そうした春を感じさせる色合いの手拭いを中心に展示しました。
ちなみに桜をあしらった陸奥弘前城は、原画と手ぬぐいをそれぞれ展示しています。
原画のデザインが、いかに手拭いで忠実に再現されているか。染め職人の「スゴ技」にもぜひ着目してみてください。
解説:尼崎市立歴史博物館 あまがさきアーカイブズ