荻原一青は、昭和35年(1960)に東京池袋の丸物百貨店で開かれた日本名城展に出品したことをきっかけに、城郭研究者鳥羽正雄と知り合います。
この出会いは、城郭復元画家としての荻原への大きな飛躍につながりました。
荻原は、その後鳥羽の指導を得て、歴史資料と考証に基づいた城郭復元画を描くようになります。
その内容は次第に精緻となっており、荻原が日々研鑽を積んでいたことがうかがえます。
荻原の復元に対する真摯な姿勢は、手ぬぐいのデザインの精密さにも表れており、構図を通して“そのお城らしさ”を描いています。
城郭復元画家としての荻原の画業の一環として、手ぬぐいデザインをご鑑賞いただけましたら幸いです。